長い坂道や一時停止からの漕ぎだしでも、顔色一つ変えずに颯爽と走れる気持ちよさは、電動自転車のアシスト機能があればこそですよね。
しかし今使っている電動自転車のバッテリーで、次のようなことに思い当たることはありませんか?
「充電満タンで走っていても、バッテリーの減りが早くなった気がする…」
「もう2年くらい使っているけど、あとどれくらいバッテリーが持つのか気になる」
そんな心あたりがある方に、電動自転車のバッテリーを点検する方法をご紹介します。
記事を読んで得られること
数年使い続けてきた電動自転車バッテリーの変え時が分かります。
目次
電動自転車のバッテリーがどのくらい使えるのかについて
自転車本体の点検は、自転車屋さんで見てはくれるものの、バッテリー本体までは細かく見て貰えないですよね。
まず電動自転車のバッテリー自体の寿命についてお話したいと思います。
基本的には、大手メーカー3社で平均約2年~3年ほどがバッテリーを使える年数になります。
今あなたが使っている自転車は何年頃に使い始めて、週に何回くらい充電していますか?
アンペア数によっても充電回数が違ってくるので、大手メーカー3社のアンペア数ごとに比較してみたいと思います。
電動自転車のバッテリー比較一覧 | |||
【パナソニック】 | |||
アンペア数 | 16.0Ah | 12.0Ah | 8.0Ah |
充電回数 | 約700回~900回 | ||
メーカー希望小売価格(税込) | 45,650円 | 38,390円 | 34,650円 |
【ヤマハ】 | |||
アンペア数 | 15.4Ah | 12.3Ah | 8.9Ah |
充電回数 | 約700回~900回 | ||
メーカー希望小売価格(税込) | 47,080円 | 40,810円 | 38,500円 |
【ブリヂストン】 | |||
アンペア数 | 15.4Ah | 14.3Ah | 12.3Ah |
充電回数 | 約700回~900回 | ||
メーカー希望小売価格(税込) | 47,080円 | 41,800円 | 40,810円 |
アンペア数に違いはあっても、充電回数には差がありませんね。
しかし、アンペア数が小さいほど走行距離が短くなるので、 同じ距離を走っていても、充電の回数が必然的に多くなってしまうため、容量の大きいバッテリーの方が長持ちしてくれます。
アンペア数ごとの走行距離目安
- 8Ahの場合…30~50㎞
- 12Ahの場合…45~70㎞
- 16Ahの場合…50~100㎞
電動自転車のバッテリーの容量を調べる方法
Googleマップで距離を調べて、電動自転車に乗る一日の走行距離を調べる方法が分かりましたが、その他にも今使っているバッテリーの容量を調べる方法をご紹介します
パナソニック製の電動自転車バッテリーの容量の調べ方🔋
1:バッテリー正面についている「押」ボタンを長押しし続けます
2:数秒立たつと、「今充電できている容量」が光り数秒後に消えます
3:一度目の点灯後も長押しを続けると、再度点灯ランプがつくので、それが「バッテリーの現在の容量」です
バッテリー容量の点灯についての説明
点灯ランプが4~5まで点灯している分には、まだ安心して乗れますが、3以下なっている場合は、新しいバッテリーにされることをオススメします
ヤマハ製ブリヂストン製の電動自転車バッテリーの容量の調べ方🔋
1:バッテリー正面に付いている「ボタンを長押しし続けます」
2:最初は「今充電されている容量」がつきすぐに消えます
3:その後も長押しし続け(約20秒ほど)次に今まで何回充電してきたかを示す「充電回数」が点灯します
4:その後も長押しし続けていると「バッテリーの現在の容量」が光ります
点灯の仕方による「充電回数」についての説明
- 1個目が点滅したら(0~50回)
- 1個目が点灯したら(51~100回)
- 1と2個目が点滅したら(101~150回)
- 1と2個目が点灯したら(151~200回)
- 1から3個目までが点滅したら(201~250回)
- 1から3個目までが点灯したら(251~300回)
- 1から4個目までが点滅したら(301~350回)
- 1から4個目までが点灯したら(351回以上)
点灯の仕方による「バッテリーの現在の容量」についての説明
- 1個点灯…0~25
- 2個点灯…26~50
- 3個点灯…51~75
- 4個点灯…76~100
*点灯が少ないほど劣化しています。
\自転車自体の点検をいつやったか分からない時に読む記事はこちらから/
電動自転車のバッテリーをすぐに交換した方がいいサイン
バッテリーは、異常がなければ正面についているボタンや、充電をしている最中でもない限り、点灯・点滅していることはありません。
しかし、 流れるように点滅を繰り返していたり、全てが点滅を繰り返していたり、間隔をあけて点滅しているなどの場合は、「買い替えのサイン」になるので、早めに新しいバッテリーを使用し、古い方のバッテリーを処分してしまいましょう。
自治体のリサイクルセンターへ持って行くと処分料がかかってしまいます。
一番いい方法は購入したお店に持って行くと、無料で引き取ってもらえて、リサイクルされ新しいバッテリーへと生まれ変わります。
電動自転車のバッテリ-を長く使うコツ
電動自転車はバッテリーも高価なので、出来るだけ長く一つの物を使っていたいですよね。
なので、出来るだけ長く使い続けるための一工夫をご紹介したいと思います。
電動自転車バッテリーを長持ちさせる方法1:夏場の高温になる場所は避ける
バッテリーは高温の場所に置くことで、電池の劣化が進みます。
外出先から帰って来たら、外に放置せず 一旦家の中の直射日光が当たらない場所に置いてあげてください
電動自転車バッテリーを長持ちさせる方法2:充電残量を0%にしない
バッテリーは残量を0にした状態にすることで「過放電」状態になり、電池その物の劣化を早めてしまいます。
今の日常生活で電動自転車を使うことがほとんどない(3か月に一度など)場合には、充電されている容量を3個分の点灯くらいにして保存しておくことをオススメします。
【過放電の意味】
過放電とは、バッテリーが定められた放電終止電圧以下になった状態で放電し続けた状態を指す。
過放電を続けると、充電器に接続しても充電されずバッテリー自体の寿命を縮め、充電機能不全に陥る原因となるため注意が必要である。
これは車両に搭載されたバッテリーでも起こる現象である。
まとめ
車にも車検があるように、自転車も安全走行するには、定期的な点検やセルフチェック、今すぐ自転車のプロに見てもらうべきサインがあることが分かりました。
赤いチェックボックス
・電動自転車のバッテリーを使い続けられる年数は約2~3年
・アンペア数によって走行距離は変わってくるので、一日にどれくらい自分が走るかを「Googleマップ」で調べてみることができる
・電動自転車のバッテリー容量を調べる方法は、正面についているボタンを長押しすると点灯するランプの数で見極める
・もしも、充電してもいないのに正面のランプが異常な点灯・点滅を繰り返している場合は、早めに交換するサイン
・バッテリーを長持ちさせるコツは、高温になる場所で保管しないことと、充電してある残量を0にしないこと