毎日快適な乗り心地を提供してくれる電動自転車。
坂や一旦停止からの漕ぎだしでも軽く足が出る快適さを与えてくれる心臓部ともいえるのがバッテリーですよね。
しかし、普段何気なく使っている電動自転車のバッテリーから、発火する可能性があることをご存じでしょうか?
「買ってから数年たつけど、何の心配もなく乗れているよ」
「中古で買ってるけど壊れている様子はないわ」
「この前落としちゃったけど、充電できてるから多分平気」
という声に当てはまる人であっても、実隠れ火災の原因になる可能性が0ではありません。
記事を読んでいただいて、思わぬ火災になってしまわないように電動自転車バッテリーの火災から身を守りましょう。
記事を読んで得られること
・電動自転車のバッテリーが発火する原因を知ることで、事故を未然に防ぐことが出来ます
目次
電動自転車のバッテリーで火災が起きることがある
あなたは「電動自転車のバッテリーが燃えて火災が起きた」というニュースを耳にしたことはありますか?
私はそのようなニュースを聞いたことがないのですが、実際には一年間のうちに10件にも満たない数で発生しているようです。
年別 モバイルバッテリー 携帯電話 ノートパソコン コードレス掃除機 電動アシスト自転車 合計 95 55 38 25 13 平成28年 15 6 5 1 4 平成29年 11 8 9 4 ー 平成30年 26 10 6 2 5 令和元年 23 11 12 12 2 令和2年 20 20 6 6 2 *表は一部抜粋したものを引用しています
これらの製品の何処から発火しているのかというと、バッテリーの部分である「リチウムイオン電池」に何らかの原因があって火災に繋がっているようです。
電動自転車のバッテリーが発火する原因1:強めの衝撃を加えた
電動自転車を使っていて火災が起きた事例は少ないようですが、上記の表にもある通り、「モバイルバッテリーから火災が起きた」という事例は、ニュースなどで取り上げられるケースがありますよね
リチウムイオン電池の内部にはプラス極とマイナス極があり、その間を「セパレーター(絶縁膜)」で隔離している状態なのですが、ここに傷が入る事で「内部ショート」が起きて火災に繋がります。
電動自転車のバッテリーは外部が強化プラスチックで囲われているので、モバイルバッテリーよりは守りが硬くなっていますが、以下のようなケースで衝撃が加わることを注意する必要があります。
強めの衝撃が入る事例
- バッテリーを自転車に取り付けそこなって、床に落とした
- 電動自転車にバッテリーを付けたまま転倒した
- 窃盗犯が強引にバッテリーを外して床に落下した
使えるけれどもバッテリー正面にある点灯ランプが点滅している、または充電できない、などの異常を感じたら早めに新しいバッテリーに買い替えましょう。
電動自転車のバッテリーが発火する原因2:バッテリーを分解する
電動自転車のバッテリーの中には、約20本ほどのリチウムイオン電池が入っています。
これは「18650電池」といって、DIYで使う人もいるそうですが、電圧が高く、素人がうかつに触る事も危険です。
中身を取り出すには、特殊な工具がないと開けることができないようになっていますが、むやみに分解することはせずに、 バッテリーを処分したい場合は、「自転車を買ったお店に持って行く」またはお近くの「家電量販店」で相談して処分してもらいましょう。
電動自転車のバッテリーが発火する原因3:市区町村のゴミ収集袋に入れて捨てた
お住まいの地域のゴミ収集日に、「燃えないゴミ」として袋に詰めてバッテリーを捨ててしまうケースもあるようです。
袋に入れたバッテリーはゴミ収集車の中で圧縮されて回収されます。
ゴミを回収する際には強い衝撃が加わることになり、バッテリーが発火する事故に繋がります。
電動自転車のバッテリーが発火する原因4:リコール対象のバッテリーだった
あなたが使っている電動自転車のバッテリーは何年頃のバッテリーでしょうか?
バッテリーは年数がたつと「リコールの対象」になることがあります。
キサラギさんのちょっと小話
私が今乗っている電動自転車も買ったばかりの頃についていたバッテリーがリコールの対象になったことがありました。
新聞の折り込みチラシを見ていたところ、「リコールのお知らせ」が入っていたので、「バッテリー品番」と「ロット記号」を照らし合わせたところ一致
お問い合わせをしたところ、親切でスピーディーに対応していただき、新品のバッテリーと交換してもらえました。
丁度使い始めて5年ほど経過していたため、「そろそろバッテリーも変え時だな」と思っていたので、新品に無料で交換してもらって、しかも引き取りもやってもらえるなんて、すごく得した気分になりました。(バッテリーって結構高いですもんね)
リコールのお知らせ情報が入ってくるメディア
- 新聞の折り込みチラシ
- テレビのニュース
- 今乗っているメーカーのサイト
\パナソニックさんの電動自転車バッテリーのリコールを調べるならこちらから/
\ヤマハさんの電動自転車バッテリーのリコールを調べるならこちらから/
\ブリヂストンさんの電動自転車バッテリーのリコールを調べるならこちらから/
まとめ
火災につながるかもしれない電動自転車のバッテリー火災についてお伝えしました、ここでまとめたいと思います。
電動自転車のバッテリー火災についてのまとめ
- 電動自転車バッテリーの火災は過去5年間でみても13件ほど起きているという事実
- 電動自転車バッテリー火災に繋がる原因は「強い衝撃が加わる」「バッテリーを分解する」「市区町村のゴミ袋に入れて捨てた」「リコールの対象だった」ということ
これからも安全に乗り続けるために、長く電動自転車に乗り続けている方は一度バッテリーをチェックしてみてくださいね